お茶代の節約に自家製ヨモギ茶を作ってみた。
家の敷地の一角にヨモギの苗数本を植えてみた。
苗は通販で取り寄せたもの。
土田や道端に自生している類のヨモギとは異なる、香りがとても良い「フチーバと呼ばれる沖縄ヨモギ」。
野草の旺盛な生命力は凄いもので、無肥料・無農薬でも年々少しづつ増え続け、今年はお茶を作れる程にまでに群生した。
今回は、これを採取して「自家製ヨモギ茶」を作ってみることにした。
お茶代が少しでも浮くのか?
無農薬無肥料の自然茶の味の味は?
などを調べてみたいと思います。
「よもぎ」について
「ヨモギ」の効能
ヨモギの採取
ヨモギの洗浄
ヨモギの乾燥
ヨモギの保管
ヨモギのお茶、お味
「よもぎ」について
日本の一般的な「よもぎ」は、自生する分布によって「ヨモギ」、「ニシヨモギ」、「オオヨモギ」の3種類に分けられるそうです。
「ヨモギ」は本州、四国、九州、小笠原、「ニシヨモギ」は本州の関東地方以西、九州、沖縄、「オオニシヨモギ」は、本州の近畿地方以北、北海道に分布します。
なので、今回お茶にする「フチーバと呼ばれる沖縄ヨモギ」は、「ニシヨモギ」の種類になります。
「ヨモギ」とニシヨモギ」の比較
(沖縄ヨモギの画像)
(本土ヨモギの画像)
敷地で採取した「沖縄ヨモギ」と側溝で採取した「本土ヨモギ」を比較した画像です。
両方とも葉の緑色が鮮やかですが、「沖縄ヨモギ」の方がより透き通った感じの鮮やかさで、葉の裏の産毛が少ないようでした。(あくまで感想です。)
ですので、実を言うとこの2種類のヨモギの違いは?は見た目では良く分りませんでしたが、一つ確かに言えることは、採取時の香りの違いでした。
「沖縄ヨモギ」は、ハーブのような爽やかなに香ったのに比べ、一方、「本土ヨモギ」の方は、灰汁の強そうないかにも自然野草と言った香りではなく臭いでした。
生葉を噛んでみた感想では、「沖縄ヨモギ」の方が苦味が少なかったです。
沖縄ではこの「沖縄ヨモギ」を八木汁や魚汁、墨汁、沖縄そばなどの青味として、また炊き込みご飯として利用するそうですが、ハーブのように爽やかなに香るこのヨモギなら、なるほどと頷けます。
ヨモギの効能
草餅や端午の節句にはショウブと一緒にお風呂に入れたりと古くからなじみ深い「ヨモギ」ですが、その成分は、葉には香りの元である精油のシネオール、アルファーツヨン、セスキテルペンがあり、アデニン、コリン、タンニン、葉緑素のクロロフィルなどを含んでいるそうです。
また、薬草として風邪などの咳、痰、肺炎、解熱、神経痛、リュウマチ、歯痛、頭痛、生理痛、腰痛、貧血、吐血、子宮出血、皮膚病、水虫、カンジタ、痔、不眠症、消化不良、胃腸、高血圧症、心筋梗塞老化防止、認知症の予防などに利用されているそうです。
外用としては、アロマやよもぎ蒸しとして使うことで、血行促進や免疫アップの効果や皮膚病、腰痛、痔には入浴剤として利用するそうです。
生長したヨモギの葉を日干しして乾燥させ裏側の綿毛だけを採取したものが、お灸に使うもぐさ(艾)の材料となります。
6 - 8月ころ、よく生育した葉を採取して陰干ししたものが、生薬の艾葉(がいよう)で、漢方では芎帰膠艾湯などに配合され、止血、鎮痛、下痢止めなどの目的で処方されます。
ヨモギは、キク科ヨモギ属の多年草で、分布する土地によって使い方は様々ですが、効能はほぼ共通しているようです。
因みに、万能薬のような「ヨモギ」ですが、「ヨモギ」は温める性質を持っている薬草なので、熱っぽくて気が昇りやすい体質の人は控えると良いようです。
ヨモギの採取
今回は、お茶用とするので全草を使わず柔らかい新芽部分だけを採取しました。
ヨモギの洗浄
きれいに見えても、雨や空中の汚れが付着しているので、大きめの容器で2回程の水洗浄をしました。
それを適度に絞って、平らな台に重ねずに並べました。
今回は細目の網シートを台として使いました。
ヨモギの乾燥
天日干で2日間乾燥させました。
途中でヨモギ葉をひっくり返して、万遍無く乾燥させました。
それが下の画像です。
ヨモギの保管
しっかり乾燥させた「ヨモギ」は、密封容器に乾燥材を入れ、しっかり密封し直射日光の当たらない涼しいところで保管します。
ヨモギのお茶、お味
乾燥「沖縄よもぎ」を二つまみ程ポットに入れ熱湯を注ぎ数分待ちます。
爽やかな香りの薄い緑のお茶になりました。
ちょっとほろ苦い感がありましたが、茶葉の量を少なく加減すると飲みやすいと思いました。
更に、1~2分程トロトロ煎じることで、「沖縄よもぎ」の成分がより抽出されて、効果も発揮されます。
また、「沖縄よもぎ」の味が苦手と言う方は、数種類の茶葉とブレンドすることで好みの味に近づけます。
因みに、この画像は、ハトムギ、カワラケツメイ、番茶、ジャスミン、ヨモギのブレンド茶です。
まとめ
今回ヨモギを採取したのは4月中旬で、お天気に恵まれたのでしっかり乾燥させることができました。
しかも、新葉部分だけの乾燥だったので扱いやすく、簡単にお茶葉をつくることができました。
「沖縄ヨモギ」は、それほど苦味はなく、毎日続けられるお茶として、わたしの身体には合っていると思いました。
これから夏に向かって紫外線が強くなってくると、ヨモギは灰汁が強くなるのですが、なるべく出始めた新葉を摘んではお茶にすると、まさにお茶代の節約になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。